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拡張TALE実験のために新しい地上検出器の製作を開始しました。

公開日:2021.10.20

TA実験は宇宙で最も高いエネルギーの粒子の観測を進めています。これらの粒子は銀河系の外からやってくると考えられています。一方で、比較的低いエネルギーの宇宙線は我々の住む銀河系の中で作られていると考えられています。では、その境界はどこにあるのでしょう。その境界では宇宙線の性質がどう変化するのでしょう?これらの疑問に答えるために、TAの低エネルギー拡張実験TALEが進んでいます。

現在、TALE実験をさらに低エネルギーに拡張したTALE infill実験が始動し、その地上検出器の製作が始まりました。

宇宙線研究所明野観測所の広い実験室で50台の地上検出器を製作します。

放射線検出器であるプラスチックシンチレータに一本ずつ波長変換ファイバーを張っていきます。

ファイバーを束ねて研磨し、光検出器(光電子増倍管)に接着したら

出力信号を確認して完成です!

完成した検出器は米国に送られて、ユタ州の観測地で最終組み立てと試験の後設置されます。

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